地域の水産業について学ぼうと、愛南町家串の家串小学校児童が25日、学校近くの沖合で、真珠母貝の養殖いかだを使って育てられているヒジキの収穫に挑戦。ロープにどっさりと茂った褐色のヒジキに目を輝かせながら一株一株、慎重に刈り取った。
 ヒジキ養殖は2009年から、真珠母貝用のいかだを使わない冬から春にかけての業者の副業として始まり、現在は町内7業者が生産している。昨年11~12月にロープに種苗を挟み込み、沖へと出したヒジキは今が収穫の最盛期となっている。
 25日は3~6年生12人が船2隻に乗り込み、愛南漁協ヒジキ養殖協議会の土居三夫会長(69)の養殖場で約1時間作業。1株1~1.5メートルに育ったヒジキが茂るロープを船の上に引き揚げ、鎌を使って計約360キロを刈り取った。